由良川堤防の刈草
中丹地区・飼料

●所在地 福知山市及び綾部市
●キーワード 未利用資源
粗飼料
家畜ふん尿処理
環境保全
●推薦者氏名 京都府中丹家畜保健衛生所


  • 由良川堤防(建設省管理)の刈草利用が畜産農家の間で進められている。

  • これは、刈草の「地球にやさしい処分方法」を検討していた建設省とコスト低減のために「未利用資源の活用」を模索していた畜産農家のニーズが合致し、JA、建設省及び府関係機関等の協力を得て実現したものである。

  • 平成10年度は、畜産農家約10戸で、約40ヘクタールの刈草が、飼料や家畜ふん尿の堆肥化のための水分調整資材となり、生産された堆肥は地域の水田等の土づくりに利用されている。

  • 具体的には、河川を管理する建設省から堤防管理を請負った業者が刈草をロールベールし、畜産農家の庭先まで運んでいます。

  • 河川の堤防の維持管理及び景観を確保するために生じてくる刈草が「処分」から「利用」に向けて畜産農家を中心に関係団体などが一体的に取り組んでいるケースはまれであり、全国的にも注目されており、今後の利用拡大が期待されている。


今後の方向
安全な刈草を作るためには、家畜に与えてはいけない毒草の排除はもちろんのこと、堤防に何気なくポイ捨てされた空缶などが大きな障害となっており、堤防を利用される人たちの「地球にやさしい環境」づくりへの協力が大切です。


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