- 岩江戸地域では、食べ物の安全性を考え始めたのがきっかけとなり、昭和48年に岩江戸グループが発足し、昭和52年からは有機無農薬野菜のコンテナ産直に取り組んでいました。昭和57年からは、消費者にも安心して提供できる卵を生産できるよう、ワラや野菜クズなど自家配合のエサを食べさせ、太陽の下で十分に運動させる平飼養鶏を30羽程で始めました。JAから鶏舎を建てるための資金(100万円)を借り、養鶏の収益で8年かかって返済、現在組合員のうち3人で950羽を飼養しています。
- 養鶏に伴い生じる鶏糞は、コンテナ産直等の肥料として活用しており、地域内でのリサイクル体制も整備できています。
- 廃鶏は業者の引き取り価格が1羽40円程度しかならないため、「廃鶏に付加価値をつけてせめてヒヨコ代が出るように」と平成元年に岩江戸養鶏組合を発足、平成3年には処理施設を完成させて、鶏肉の販売や燻製の製造販売を始めました。また、平成9年に調理加工施設を増築し、地域で栽培した野菜や鶏肉を使った弁当等も販売し安心・安全手作りにこだわった取組を展開しています。
- 「当初は、ヒヨコから飼った成鶏がどうしてもつぶせんかった。」と言うよう、鶏を優しく、温かく飼育しています。
- 当初は赤字でしたが現在では廃鶏1羽1,400円になり、時給も1,000円程度になるなど経営的にも安定しており、美山町における女性の起業的活動として高く評価されています。
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