河川敷における飼料作物栽培
中丹地区・乳用牛

●所在地 福知山市
●キーワード 自給飼料生産
土に根ざした畜産経営
●推薦者氏名 京都府福知山地方振興局


  • 福知山地域を流れる由良川は、過去に大雨が降るとすぐに氾濫し、人命や財産が奪われることも頻繁にありました。

  • しかし、今では、河川改修も進み河川敷の農地利用の可能性も広がってきました。

  • 福知山地方の6戸の畜産農家は、昭和60年代から桑園跡地などでの飼料作物栽培を行っており、現在では約30ヘクタールにも達しています。

  • これらの土地は、農業委員会の仲介により畜産農家が土地所有者から賃借していますが、畜産農家が飼料作物を栽培しているほ場は、善良に管理されるので土地所有者から好評です。

  • 栽培されている飼料作物は、イタリアンライグラスやアカクローバーなどの牧草とトウモロコシやソルガムなどの長大作物があります。
    収穫は複数の農家による共同作業で行われることが多く、牧草は乾草やサイレージに調製され、長大作物はホールクロップサイレージに調製され乳用牛80頭、肉用牛100頭に給与されています。

  • これらの畜産農家には、飼料自給率が高く優良経営を誇っている農家もあり、河川敷のほ場が経営改善に与えている影響は大きなものがあります。


今後の方向
  • 本件の様な事例は、全国的にも奨励されているものではありますが、府内でも希少な事例であります。

  • 今後は、地域の他の農家にも参加を呼びかけ、より多くの農家による取り組みをすすめるとともに、飼料作物の品質・生産量の改善の研究を進めていきます。


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