宇治市酪農組合
京都・山城地区・乳用牛

●所在地 宇治市
●キーワード 良質たい肥
京野菜
有機栽培米
高級宇治茶
●推薦者氏名 京都府宇治地方振興局農林課


  • 宇治市酪農組合は昭和40年に設立され、現在5戸の酪農家により成牛約160頭が飼養されている。

  • 同組合では、従来から地域の耕種農家を中心に、牛糞と稲わらの交換を行ってきたが、地力増強につながる完熟たい肥への要望が強くなってきたことから、平成5~6年度に新たに牛糞処理施設を設置し、今では年間約2,000tの完熟たい肥を供給している。

  • たい肥は、主に京都市南部及びその近隣地域の野菜生産農家において、土づくり資材、有機質肥料として利用され地域の京野菜生産に貢献している。
    また稲作においてもJA京都やましろ宇治市支店の有機栽培米部会が、同組合のたい肥を利用して3.5ha~5haの面積で有機米(ブランド名「鳳翔米」)を生産・出荷している。

  • 一方、宇治市は高級茶の産地として知られているが、同組合のたい肥供給体制が確立されたことにより、茶園の土づくり資材としても利用されることが多くなり、現在では、高級宇治茶生産の下支え的な役割を担っている。

  • なお、同組合では、牛乳の低コスト生産のために、地域の未利用資源である河川敷を利用した自給飼料生産に取り組んでいる。

  • このように、宇治市酪農組合では、たい肥を通じた地域農業への貢献により、地域に根ざした畜産を展開しており、また低コスト生産による健全な経営に基づき後継者も確保されている。



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